
自分の褌は使わず、他人の褌を借りて相撲をとる、という意味。
他人のものを利用して、自分の用をたすこと、という意味に転じた。
自分の目的を達するために他人を利用する狡賢い人、ととられている。
自己中心的な人というニュアンスにとられ、いい意味では使われない。

自分の褌は使わず、他人の褌を借りて相撲をとる、という意味。
他人のものを利用して、自分の用をたすこと、という意味に転じた。
自分の目的を達するために他人を利用する狡賢い人、ととられている。
自己中心的な人というニュアンスにとられ、いい意味では使われない。

人は名誉とか金銭のためではなく、人の心意気に打たれて行動するものだ、
という意味。
心意気とは、積極的に取り組もうとする気持ち、のこと。
人の人生は、心を重視するか、お金を重視するかで、全く異なった人生を歩む
ことになる。
どちらが人にとって幸福なのでしょうか?

名人、達人といわれるような水も漏らさないような手抜かりのない人でも、時には
失敗することもあるということ。
秀でた人が失敗したような場合に使う。

どんなに癖のないように見える人でも、七つくらいの癖はある、という意味。
誰でも多少の癖をもっている、癖のない人はいない、ということ。
「 なくて七癖、あって四十八癖 」ともいう。
この場合は、癖がなさそうに見える人でも七つくらいの癖はある、おおそうに見える
人だと四十八も癖がある、という意味。
要は、どちらも、誰でも多少の癖をもっている、癖のない人はいない、ということ。

細かい部分的な、枝葉の部分の違いは無視して、大勢が支持する大局的な
意見に従うこと。
大同は、多くの人が一つにまとまること。
「 長いものには巻かれよ 」は、力のあるものには抵抗しても無駄だ、逆らわ
ないでおとなしくしているのが得策、ということわざ。
前者は本質論をいい、後者は上手な世渡りの方法をいっています。
ぜんぜん言っていることがちがいます。

誰も聞いていないはずの室内の密談が、あたかも壁に耳があって聞いていたり、
障子に目があって聞いていたように、いつのまにか漏れてしまうこと。
密談が漏れやすいたとえ。
「 障子 」とは、広辞苑によれば、
「 間仕切りとして、また窓や縁の内側などに立てる建具の総称。
明障子( あかりしょうじ )、衝立障子( ついたてしょうじ )、襖障子( ふすましょうじ )
など種類が多い。
平安時代には、襖障子のこと。
現在では、多く中世以降発達した明障子を指す。
オスマントルコ帝国のスルタン(皇帝)は、トプカプ宮殿のハーレムでは、密談が
漏れないよう水を流してその音で会話が聞こえないようにしたという。

一度失敗したり、敗れて、いったん退いたものが、態勢を立て直し、勢いを盛り返えして
反撃してくること。
「 捲土 」とは、土や砂埃を巻き上げること。
土や砂埃を巻き上げるほどのすざましい勢いで、重ねてやってくる、の意。

小さな一寸の虫でも、体の半分にもなる五分の魂を持っている。
小さなもの、役職が下のもの、弱者でもそれ相応の考え、見識、意地を持って
いるから、侮辱、無視などしてはならない、という意味。
「 寸 」は尺貫法で、長さの単位。
尺の10分の1。
1寸は約3.03センチメートル。
「 分 」は、尺貫法で1寸の10分の1。
ここでは、一寸は「 小さいもの 」のたとえ。

大蛇が通る道は、小さな蛇でもよく知っている、という説と、蛇(へび)の通る道は
蛇(へび)がよく知っている、という説と2通りある。
いずれにしても、同類のことは同類が一番よく知っている。
その道のことは、その道の人がよく知っている、ということ。

君子とは、高い身分の人、人格が立派な人のこと。
豹の毛が抜け変わって、その斑紋が鮮やかになることから、君子が過ちを改め
面目を一新することを言います。
偉い人が突然考えや言うことをガラリと変えることを意味します。
現在では、人が急に考え、言うことを変えることを、皮肉を込めて使うことが多い。

蛙の顔=面に水をかけても平気でいることから、どんなことをされても無反応
でいることをいう。
どんなにひどいこと、いやなことをされても、こたえないということ。
忠告をしても無駄で、人の忠告を聞き入れない様子をいう。
厚顔無恥な人のことを喩える場合に使う場合もある。

心の中では泣きたいほど、辛い、哀しいのに、顔では笑ってみせるということ。
心の中の悲しみを包み隠して、笑顔で応対すること。
心の中をそのまま外に出さないという東洋的な表現。
通常自分の心の中は他人にはわからない。
でも、事情を知っていて、相手は心で泣いているのに、表面では笑っている
のではないか、と察することができる場合もある。
他人の心の中には立ち入らないで、そってしておいてあげる思いやりを
持ちたいものです。

特定の原因からは、それ相応の結果しか生まれない、生じない、の意味。
これに似たことわざに「 蛙の子は蛙 」があります。
子どもは親に似る。
親と同じ道を歩む、の意味。
この2つのことわざは、目上の人に使っては失礼になるので、使ってはなりません。
自分が目下に人に言われたらどう感じるか、考えると理由がわかります。

種を蒔かないのに何かが生えるわけがない。
原因がないのに結果だけが生じない、の意味。
逆も真なりで、結果があれば、必ず原因がある。
問題とは、望ましい状態と現状との差であるが、問題には原因があり、
原因をつきとめないと、対策は出てこない。
対策が出来ても、実行しなければ、問題は解決されない。

朝下した命令を、夕方には変更する、という意味。
よりどころにする命令がめまぐるしく変わって定まらないこと。
昔は時代の変化のスピードが遅かったので、朝下した命令を夕方変えると、短期間に
命令が変わるので仕事がやりにくい、と否定的に受け取られた。
今でも否定的に使うケースが多い。
しかし、現代のように世の中が超スピードで変化している時代には、朝令昼改、朝令朝改
でないと、時代のスピードに対応できないことも多い。
理由もなくその時の気分でたびたび命令を変えることは控えなければならない。
人を使う人は、なぜ短期間に命令を変えなければならないか、使われる人を納得させ
る必要があります。

「振り」は、元外形やすがた、なり、を意味したが、転じてふるまい、動作、挙動を
意味します。
自分のことはよくわからないもの。
他人様の行ないを見て、善悪を判断。
つまり、他人を自分の鏡と思って、反省、自分を向上させよ、ということ。
自分を素直にみる謙虚さが必要です。

知らないことを聞くのはその時は恥ずかしいかもしれないが、恥ずかしいために
聞かないでいると、一生知らないで、一生恥ずかしい思いをする。
聞くとその時は恥ずかしいかもしれないが、聞いた方がいいですよ。
恥でもなんでもありません。
知ったかぶりなどしてはならない。
知ったかぶりなどすると、後で話のつじつまが合わなくなり、かえって大恥をかき
信用を失墜することになりかねません。

日本では一般に、背丈が4~5尺あり、その容姿は、前は麟、後ろは鹿、頭は蛇、
背は亀、頷(あご)は燕、嘴は鶏、尾は魚、だとされる。
五色絢爛な色彩で、羽には孔雀に似て五色の紋があり、声は五音を発するとされる。
鳳凰は霊泉を飲み、竹の実を食物とし、梧桐の木にしか止まらないという。
鳳凰は瑞兆として姿を現す瑞鳥とされる。
徳の高い王者による平安な治世か、優れた知性を持つ人が生まれると姿を現す
五色の霊鳥ともいう。
鳳凰堂中堂の屋根の両端に置かれた鳳凰は小さくてよく見えないが、平等院の
ミュージアム凰翔館で展示されている鳳凰は、クチバシはワシのようにカギ型
に曲がり、目は鋭く、攻撃的で、怖い感じがする。
私には瑞鳥というよりは、悪を食べる怖い鳥のように見えた。
参考 : ウィキペディア 平等院 他

20数年ぶりに京都宇治の平等院鳳凰堂を訪れた。
元この寺は貴族の別荘だったものを1052年にお寺に改装したものと聞いた。
鳳凰堂の中堂には仏師定朝作の丈六の阿弥陀如来が座しておられる。
阿弥陀様の金箔は方々剥落、いたいたしい。
建物も藤原頼通が仏寺にあらためた頃は光り輝いていたのだろうが、建立して
1000年も経てばさすがの檜も黒く朽ちてきている。
なんとかこれ以上傷まないでほしいと願うばかりだ。
ところで、平等院の名の「平等」は何の意味か?
末法の世にも仏の救済が誰彼差別なく平等であることを意味している、と平等院の
ホームページに書いてあった。
また、鳳凰堂は瑞鳥・鳳凰が羽を広げた姿を現わしているいるそうだ。
私には、藤原頼通が権力を誇示しているようにも見える。
末法の時代に、瑞兆を期待し、西方浄土への極楽往生をねがったのであろう。

隠元禅師は1592年中国福建省の生まれ。
隠元禅師は中国福建省の黄檗山萬福寺の住持でしたが、日本からの度重なる招請に
応じて、1654年63才の時に弟子20名を伴って来朝した。
後水尾天皇、徳川幕府の崇敬を得て、宇治市大和田に約9万坪の寺地を賜わり、
1661年(寛文元年)禅寺を創建した。
寺名は、中国の黄檗山を模し、黄檗山萬福寺と名づけた。
日本の禅宗は現在、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗にわかれている。
萬福寺の伽藍建築、文化などはすべて中国の明朝様式になっている。
建築、印刷、煎茶、普茶料理、隠元豆、西瓜、蓮根、孟宗竹、木魚などは隠元禅師
が日本にもたらしたもので、当時の江戸文化全般に影響を与えたと言われる。

上の画像の石を普茶料理「 白雲庵 」の庭で見つけた。
門を入って左側にこの石が置いてあった。
これが関守石というものだということを知らなかった私は、この石がこれから先へは
行くな、と言っているようにも思えたが、石を横に置き直して、その先へいった。
案の定行き止まりであった。
また元へ戻った。
そこへ店の女子店員が迎えに来てくれ、席へ案内してくれた。
普茶料理に気をとられていたので、石のことは忘れてしまった。
家へ帰って写真の整理をしていたら上の写真がでてきた。
好奇心の旺盛な私は、京都の白雲庵まで電話して聴いてみた。
電話に出た人は、自分が石を持ってきて、縄で縛って置いた、と言っていた。
理由は知らないようだった。
後で電話をくれて、あの石は「 関守石 」という石で、通行止めの意味だと
返事の電話をくれた。
インターネットで調べてみたら、庭園用語に次のような説明があった。
「 ゴロタ石をシュロ縄などの飾り紐で十文字に結び、これを飛び石上に置くことで
これより先の出入りを禁ずる役目を果たすもの。
露地内における用と景の両面を併せ持つ。 」とある。
風情のある関守石を知って何か徳をしたような気分になった。

黄檗普茶料理「 白雲庵 (はくうんあん) 」のパンフレットによると、次の説明書きがある。
「 精進料理を大別すると、黄檗料理、大徳寺料理、高野山料理、永平寺料理と四派に分ける
ことが出来ます。
白雲庵は、その一派を代表し伝統を誇る老舗です。
黄檗普茶料理は万福寺の開山隠元禅師が三百数十年前黄檗宗ともども渡来した中国禅寺
の料理で、普茶の起こりは普(あまね)く衆に茶を供するの意と、赴茶(茶を赴く)の意とがあり、
いずれにしても禅門の茶礼のあと作法に従って出される謝茶(僧堂のご馳走)が普茶でその
献立は、二汁六菜を中心といたしております。
採単(献立表)
①. 澄子 ( スメ ) ( 蘭茶 )
②. 蔴腐 ( マフ ) ( 胡麻豆腐 )
③. 雲片 ( ウンペン ) ( 吉野煮 )
④. 冷拌 ( ロンバン ) ( 和合物 )
⑤. 笋羹 ( シュンカン ) ( 季節の菜煮の盛り合わせ )
⑥. 油

(1). のべる
①. 延べる : 出発期日を延べる。 金の延べ棒。
②. 伸べる : 救いの手を伸べる。 手を伸べて助け起こす。
(2). はやまる
①. 早まる : 出発時間が早まる。 順番が早まる。 早まった行動。
②. 速まる : 回転のスピードが速まる。 脈拍が速まる。
(3). はる
①. 張る : 氷が張る。 テントを張る。 策略を張り巡らす。
②. 貼る : ポスターを貼る。 切手を貼る。 タイル貼(張)りの壁。
(4). ほか
①. 外 : 思いの外到着が早かった。 想像の外の事件が起こる。
②. 他 : この他に用意するものはあるか。 他に人にも尋ねる。
(5). わく
①. 沸く : 湯が沸く。 風呂が沸く。 場内が沸く。
②. 湧く : 温泉が湧く。 勇気が湧く。 盛大な拍手が湧(沸)く。

(1).つくる
①. 作る : 米を作る。 規則を作る。 詩を作る。
②. 造る : 船を造る。 酒を造る。 庭園を造る。
③. 創る : 新しい文化を創(作)る。 画期的な商品を創(作)る。
(2). つとまる
①. 勤まる : この会社には勤まらない。 彼にも十分勤(務)まる仕事だ。
②. 務まる : 彼には主役は務まらない。 社長が務まるかどうか心配だ。
(3). とらえる
①. 捕らえる : 犯人を捕らえる。 獲物の捕らえ方。
②. 捉える : 文章の要点を捉える。 問題の捉え方が難しい。
(4). におい、におう
①. 匂い、匂う : 梅の花の匂い。 香水がほのかに匂う。
②. 臭い、臭う : 魚の腐った臭い。 生ゴミが臭う。

(1).きる
①. 切る : 野菜を切る。 期限を切る。 縁を切る。
②. 斬る : 刀で斬(切)る。 敵を斬(切)り殺す。 世相を斬(切)る。
(2). こう
①. 請う : 許可を請(乞)う。 案内を請(乞)う。
②. 乞う : 乞うご期待。 命乞いをする。 雨乞いの儀式。
(3). こたえる
①. 答える : 質問に答える。 正確に答える。
②. 応える : 期待に応える。 時代の要請に応える。
(4). こむ
①. 混む : 電車が混(込)む。 人混(込)みを避ける。
②. 込む : 負けが込む。 手の込んだ細工。 仕事が立て込む。

(1). うた
①. 歌 : 歌を歌う。 美しい歌声。
②. 唄 : 小唄の師匠。 長唄を習う。 馬子唄が聞こえる。
(2). あそれる
①. 恐れる : 死を恐れる。 報復を恐れる。 失敗を恐れるな。
②. 畏れる : 師を畏れ敬う。 神を畏(恐)れる。 畏(恐)れ多い言葉。
(3). かかる、かける
①. 掛かる、掛ける : 迷惑が掛かる。 腰を掛ける。 保険を掛ける。
②. 懸かる、懸ける : 優勝が懸かる。 命を懸けて。 賞金を懸ける。
③. 架かる、架ける : 橋を架ける。 電線を架ける。
④. 係る : 係り結び。 係員。 本件に係る訴訟。
⑤. 賭ける : 大金を賭ける。 人生を賭(懸)けた勝負。
(4). かく
①. 書く : 小説を書く。 日記を書く。 大きな字で書く。
②. 描く : 油絵を描く。 ノートに地図を描く。

(1). あたる、 あてる
①. 当たる、当てる : ボールが体に当たる。 任に当たる。 予報が当たる。
出発に当たって。 胸に手を当てる。 当て外れ。
②. 充てる : 建築費に充(当)てる。 保安要員に充(当)てる。
③. 宛てる : 恩師に宛てて手紙を書く。 本社に宛てた書類。
(2). あと
①. 跡 : 車輪の跡。 苦心の跡。 父の跡を継ぐ。
②. 痕 : 傷痕が痛む。 手術の痕。
(3). あやしい
①. 怪しい : 挙動が怪しい。 怪しい人影を見た。
②. 妖しい : 妖しい魅力。 妖しく輝く瞳。
(4). いく
①. 行く : 電車で行く。 早く行こう。
②. 逝く : 彼が逝って3年になる。 惜しまれながら逝った。
出典 : 平成22年6月7日 文化審議会 「 改定常用漢字表 」答申