津波の破壊力はなぜ大きい? 1/2

チリ大地震では、地球の反対側でに位置する日本に1メートルを超える津波が到達した。
予想より小さかったと安心した人も多いが、実は高さ数十センチの津波にも人を押し流す
力がある。
2メートルを超えると木造家屋を押しつぶしてしまう。
なぜこれほどの破壊力を持つのだろうか?
日本の沿岸では津波警報が出ていても海岸に様子を見に行く人やサーフィンを続ける
人がいた。
しかし、高さ20センチの津波でも流れは毎秒30センチに達する。
遊泳禁止になる水準で、海の中にいると沖に流される危険がある。
「陸上では、ひざ上程度の高さでもほとんどの人が流されてしまう」と、独立行政法人・
港湾空港技術研究所の有川太主任研究官は指摘する。
同研究所の世界最大級人工津波発生装置で実験したところ、体重の軽い女性は30
センチ、男性でも60センチを超えると転倒した。
有川主任研究官によると、高さ1メートルに達すると厚さ6ミリの鉄板が曲がる威力が
あり、木造家屋は部分的に壊れる。
2メートルなら、全壊の恐れがあり、津波がぶつかる時の圧力は1平方メートルあたり
最大15トンに達するという。
津波は高波とは仕組みも威力も異なる。
2004年の台風23号では13メートルを超える高波が発生。
高知県室戸市では堤防が壊れ家屋に大きな被害が出た。
これに対し、津波は高さが数分の1の2~3メートルでも堤防を破壊する。
出典 : 日本経済新聞 2010年3月7日 ナゾかがく 「津波の破壊力はなぜ大きい?」
から。
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