禅 語 : 日々是好日 ( にちにち これ こうじつ )

中国禅宗は五家七宗(ごけしちしゅう)に分派したが、その中の雲門宗の開祖雲門文偃
(うんもんぶんえん)が修行僧達に、過去のことについては何も問わない、今日以後の
ことについて何が大切なのか言い表してみろといったが、誰も答えられなかった。
そこで雲門が示したのが、日々これ好日(毎日毎日がかけがえのない大切な日だ)と
いう一句である。
仏教では過去・現在・未来を三世というが、われわれが認識できるのは常に今という
瞬間でしかない。
過去はすでに過ぎ去って戻らないし、未来はやって来れば現在に変わってしまう。
結局、今という瞬間を生きるしかないのだから、過去にくよくよしたり必要以上に未来
期待せず、今日この日を精一杯に生きるしかない。
仏道修行に好い日も悪い日もないと、雲門は説いているのである。
永平寺を開いた道元も、「 正法眼蔵 (しょうぼうげんぞう) 」において「 而今
(にこん)という表現を用い、自分自身が修行している場面でこそ、悟りが現成
(げんじょう)していると述べている。
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