禅 語 : 上善若水 ( じょうぜん みずのごとし )

( 上善如水とも )
上善は水の若(ごと)し。
人間は生活環境や人生の経験によって思考法が形成される。
とくに強い抑圧を経験すると心の癖ができて、事が起こるとその癖が意思を決定して
しまう。
それで生き方が窮屈になり、周りの人とも摩擦を起こすことがしばしばあり、離婚など
にも発展する。
理想的な生き方は水のようなあり方だと「 老子 」はいう。
水について貝原益軒先生の、「 水五訓 」は見事である。
「 一、 自ら活動して他を動かしむるは水なり。
一、 常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
一、 障害に逢いて激しく勢力を倍加するは水なり。
一、 自ら潔(きよ)うして他の汚濁(おだく)を洗い清濁(せいだく)併(あわせ)
せ容(い)るるは水なり。
一、 洋々として大洋を充(み)たし発しては霧となり、雨雪と変じ霞と化す、
凝じては玲瓏(れいろう)たる鏡(水のこと)となり而もその性を失わざるは
水なり。
「 老子 」でいう水とは「 川 」でとくに大河のことだという。
「 川の流れのように 」無限に変化しつつとらえどころがなく雄大な生き方という
事である。
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