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子規と柿と東大寺 4/5

梅の花1004.jpg

子規には庭にも一家言あった。

随筆集「筆まかせ」には、理想の「 書斎と庭園 」を図で描いている。

それによると庭の一角には桔梗(ききょう)、萩(はぎ)、女郎花(おみなえし)、薄(すすき)、

撫子(なでしこ)など、すべて秋草を植えるという。

「 野生の有様にて乱れたるを最上とす 」

庭の好みも、自然そのままを重んじた子規らしい。

「 子規の庭 」もそのイメージを大切にしている。

明さんは正岡忠三郎さんの次男。

忠三郎さんは子規の死後に養子となって、正岡家を継いだ。

忠三郎さんの実の父親は子規の保護者だった加藤拓川(たくせん)で、養母は子規の

妹の律になる。

司馬さんは忠三郎さんと深い親交があり、1976年に忠三郎さんが75歳で亡くなった

ときには葬儀委員長もつとめた。

その後、司馬さんは忠三郎さんを主人公にした物語として「 ひとびとの跫音(あしおと)

(中公文庫)を書いた。

子規、陸羯南( くが かつなん )、加藤拓川といった人々に、忠三郎さん、友人で

詩人のぬやま・ひろし( 西沢隆二(たかじ) )さんらが登場し、もちろん律も重要な

登場人物となっている。

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2011年10月

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