サケが生まれた川に戻れるのは? 1/2

サケは餌を求めて数年間、外洋を巡り、高い精度で故郷にたどり着く。
どうやって方位を定め、生まれた川を特定できるのか。
サケの”ナビゲーション・システム”は、謎に包まれている。
日本には遺伝的系統的に古い順に、サクラマス、ベニザケ(ヒメマス)、シロザケ、
カラフトマスの4種類のサケが生息する。
原始的なサクラマスはほぼ正確に同じ川に戻り、進化したカラフトマスは違う川でも
遡上(そじょう)する。
北海道大学の上田宏教授は「 分布域を広げ個体数を増やしてサケが進化した
証拠だ 」と解説する。
放流の歴史が長いシロザケの回遊は、比較的調べられている。
北太平洋を4年ほど巡り、成熟すると泳ぎを活発にするホルモンが分泌され生まれた
川に向かう。
2000年には速度や水深などの計測器を付けたシロザケを捕獲する実験に成功、
67日間2760キロメートルを泳いだ記録が取れた。
出典 : 日本経済新聞 2009年11月15日号 「 ナゾかがく 」
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