仏教伝来 7/7

宗教においてシンクレティズムは大きく二つに分けられるとされている。
一つは、何らかの理由によって相異なる教理や祭儀などを重層させようと試みられる
ケースである。
代表的なのが、十七世紀のドイツ・プロテスタント諸教派とカトリック教会との融合である。
もう一つは、二つ以上の異なる教義や祭儀などが意図されずに重層的な融合がなされる
ケースである。
仏教伝来当初の日本人は日本古来の神の信仰にもとづく思考方法で仏教をとらえ神の
一種とみなして受け入れたと思われるが、そうした場合に生ずる現象が第二の重層信仰
である。
日本の場合は後者のケースより発生した重層信仰であって、そのようにして心の深層に
敬神思想を残しつつ崇仏思想を加上し現在に至ったのである。
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