仏教伝来 6/7

つまり、仏教伝来以前の日本人の心の原風景を基層信仰として心の深層に刻みつつ、
その上に重層信仰(シンクレティズム)として、仏教・儒教・道教・陰陽思想を積み重ねて
行ったのである。
シンクレティズムは、古くはギリシャのプルタルコスが思想の対極者たちを互いに調和
させようとして採用したものであって、日本でも、用明天皇と推古天皇のお二人が、
「 敬神崇仏 」というシンクレティズムを採用されたことは、仏教伝来期を乗り切って
いく過程で、極めて重要な選択であったと思われる。
特にその深層に「 山 」や「 川 」の信仰、あるいは「 海 」の信仰を留めていたのが、
万葉人たちの「 心の原風景 」であった。
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