森が生む自然の明かり「 密ロウソク 」 2/2

精製された密ろうは湯につけて温めると粘土のようになる。
好みの形を作り、糸を通せば手作りのロウソクのできあがり。
密ろうの色は、ミツバチが運んできた天然の花粉の色。
朝日連峰には良質な密を出すトチノキガ多く自生する。
トチの花粉はオレンジ色でキハダは黄色。 ニセアカシアは薄黄色…。
やわらかな明かりは自然由来ならではといえる。
とはいえ、1匹のミツバチが一生かかって集められるハチミツの量は小さじ1杯程度。
そして食べたハチミツの10%しか密ろうは作れない。
100グラムの密ロウソクには、300匹以上の一生分の働きが詰まっている計算だ。
紫外線で色が変わってしまうので「飾り物にせず使ってほしい」とのこと。
紀元前から脈々と受け継がれてきた森の恵み。
改めて部屋を暗くし密ロウソクに火をともしてみる。 ゆらゆらと揺れる炎。
やっぱり誰かと分かち合いたい。 そんな気持にしてくれるやさしい明りだった。
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