京都の祭りといえば「 葵 祭 」( あおいまつり ) (1)

京都の数ある祭りの中で、加茂社の例大祭「 葵祭 (賀茂祭) 」は昔はただ” 祭り ”
と言った。
一般的な人気は” 祇園祭 ”に譲るとしても、清少納言が「 枕草子 」で「 四月 (
うづき )、祭りのころ、いとおかし 」と記したように、” 祭り ”と言えば葵祭のことであった。
祭りの起源は、6世紀半ば。 国内が風雨激しく五穀が実らぬのは、賀茂大神の祟り
によるとの占いが出たことから、四月吉日、馬には鈴をかけ、人は胃の猪頭(いのがしら)
をかぶって駆け競べをし、盛大に祭礼を行なったところ、五穀豊穣豊年となったというのが
始まりとされ、平安時代に勅命により行なわれる祭祀・勅祭となった。
この葵祭、本祭は五月十五日だが、五月三日、下鴨神社の流鏑馬(やぶさめ)神事に
始まり、四日には十二単衣に身を包む斎王代(神に奉仕する皇族出身の巫女・斎王の
代理)が身を清める御禊(みそぎ)神事、十二日には下鴨神社、上賀茂神社に神霊を迎
える御蔭(みかげ)祭、御阿礼(みあれ)神事など、いくつもの神事・祭りが続く。
出典 : 日本経済新聞 2009年5月11日 「あすへの話題」
京都銀行頭取 柏 原 康 夫 氏 執筆 から。
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