ことわざ : 1ことわざ(ローリング・ストーン・・)が正反対の意味に

ローリング・ストーンズは、1962年に結成されたイギリスのロック・グループで、世界的な
人気を集めた。 その名がふるっている。
イギリスにはわかる人があったからこそつけられたのだが、日本のファンにはわけが
わからず、石ころのように思われたらしい。
A rolling stone gathers no moss. ( 転石苔を生ぜず ) は古くからイギリス
のことわざで、仕事や住まいをしばしば変える人間には金がたまらない(苔がつかない)、
成功しない、の意味である。
これがアメリカへ渡って、豹変した。 活動的な人はいつも輝いていて、サビなどつかない
と解して、転石はのぞましいものになったのである。
イギリスが消極的に考えた転石はアメリカで肯定的なものへ、逆転する。
アメリカ人自身、ながらく、このことに気付かなかった。
ローリング・ストーンズの名は、イギリス流によって謙遜のニュアンスを出し、同時にアメリカ
式に、胸を張る、アンビギュアス、アンビヴァレントなところがミソだ。
日本も戦後間もなくまでは、このことわざをイギリス風に解していたが、やがてアメリカ式に
鞍替えした。
出典 : Associe 2009.04.07
「 ことわざのレトリック 」 外山滋比古氏 著 から。
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アンビギュアス : ambiguous 多義的な。不明瞭な。 の意味。
アンビヴァレント : ambivalent 相反する(矛盾する)感情を持つ。
どちらかを決めかねる。 の意味。
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