コミュニケーション : (10).効果的な叱(しか)り方

人間は、感情の度物であるとともに、理性の動物でもあります。
また、人間はともすると自分に甘くなりがちです。
また、嘘をつく人もいます。
私は、人を叱れるような柄ではありませんが、叱ることについて次のような事
に注意しています。
(1). 逃げ場がなくなるような叱り方をしない
相手が逃げ場がなくなるような叱り方をすると、叱られた方は、すなおに叱られて
反省するのではなく、反対に「 窮鼠(きゅうそ)猫をはむ 」で、反撃にでることも
あります。 時には恨みを後に残すようなこともあります。
逃げ場がなくなるような叱り方は賢明な叱り方ではありません。
(2). プライドを傷つけない
他人がいる前で叱ると、叱られる人のプライドを傷つけ、すなおに叱られないで、
言い訳をしたり、最悪の場合は(1)と同じように、恨みを残し、人間関係がうまく
行かなくなります。
(3). 叱った後のフォロー
叱られた人は、100%すなおに反省、悔い改める人は少なく、大なり小なり気分
を悪くしたり、モラルを下げます。
叱りっぱなしにしないで、叱った直後あるいは翌日様子を見ながら、話しかけ、
激励の言葉をかけるフォローが必要です。
フォローで、反感を和らげ、すなおに聞く気持を取り戻しましょう。
叱る人は、自分が叱られた時の事を思い出してください。
(4). 叱る人の謙虚さ
叱る人が自分のことを棚に上げ、自分ができもしないのに、あたかもできてきた
かのような態度で叱ると、反発を招き逆効果を生じます。
自分ではできないくせに、他人には要求するなんて、納得できないと。
叱る人は、謙虚でなくてはなりません。
(5). 責めてはならない
叱るのは、相手をさとし、納得させて、改善する、それが本人にとって良く、本人
が良くなることは、会社にとって良いことなのです。
責める、責任追及するためだけで叱るわけではありません。
人間は責められると⇒攻められる、と受けとり反撃する気持ちが生じます。
これでは叱る目的を達成できません。 逆効果を生じます。
(6). 特定の人を直接叱らない方法
小さなミスなどは、特定の人を叱らないで、課員、部員全員がいるところで、
「 ・・・ には気をつけましょう 」など勧誘形で話しかける、叱る方法もあります。
(7). サンドイッチ方式の叱り方
叱るだけでなく、たとえば 褒(ほ)める → 叱る → 褒める などの順に話した
方がショックだ少なく、自分のことをよく見てくれていると、すなおに聞いてもらえる
のではないでしょうか?
そのためには、叱る相手のことをよく観察、どうしたら成長させることができるか真剣
に考えていなくてはなりません。
叱られる方は、口先だけか、親身になって考えているか、は鋭く嗅ぎ分けます。
(8). 怒鳴(どな)らない
「 どなる 」という言葉には、大抵 「 大きな声で 」という修飾語がつきます。
大きな声で怒鳴るということは、感情的になっている証拠です。
叱る方が感情的になると、叱られる方も感情的になります。
叱られる方が感情的にならないときは、叱る方の人が軽蔑されます。
最悪の場合は、「 怒鳴りあい 」になって、叱るどころではなく、醜態を見せて
叱る方も、叱られる方も、周囲から軽蔑されます。
人間関係が修復できなくなる場合もあります。
(9). 叱られる人のことを日頃から思いやる
叱られる人は、本当に自分のことを考えてくれて叱ってくれているのか否かを
鋭く嗅(か)ぎ分けます。
日頃から自分のことを考えてくれている人から叱られた場合は、素直(すなお)に
受け取るでしょう。
常日頃から叱られる人のこと思いやることがなければ、叱るために叱っていると
受け取られ、面従腹背(めんじゅうふくはい)ということになりかねません。
(10). 具体的に叱る
「 売上成績が良くない。 売上を上げろ。」というように抽象的に叱っても、叱ら
れる方は、どうしたらいいかわらない場合も多いでしょう。
たとえば、「 君の提案書の提出件数は平均の10件ではなく5件と少ない。
客先訪問件数も平均の15件ではなく、10件になっている。 そのためか、
売上成績も目標の40%になっている。 何か理由があるのであれば言って
ほしい。君と一緒に考えたいんだ。 悩みでもあるんであれば言ってみてくれ
ないか? 相談に乗るよ。 」など、具体的に叱る、一緒に考える、という叱り
方もあります。
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