大阪勤務の時代 : 恐妻家の上司と飲んだが

ある時Sさんという上司に北の新地でご馳走になった。
この方、浅草出身のチャキチャキの江戸っ子。奥さんも浅草でこちらも江戸っ子。
Sさん会社では総務課長で部下が6人いて、私はそのうちの1人。
口数は少ないが、白黒のはっきりした人だった。
北の新地で飲んで、今晩は家に泊まれ、一緒に帰ろうということになった。
Sさんも私もいい気分になったが、Sさんはアルコールに弱く、タクシーに乗ると間もなく
いびきをかいて眠り始めた。私はSさんの家にお邪魔するのは初めてで、本人と一緒な
ので安心していた。私はSさんの家が何号棟の何号室か知らなかった。
茨木の団地に着いたのでSさんを起こそうとしたが、呼べども、揺り動かしても一向に
起きてくれない。タクシーの運転手さんも迷惑顔。
その時あることを思い出した。Sさんは恐妻家だとの噂を。
そこでSさんに「奥さんが迎えに来られましたよ!奥さんが迎えに来られましたよ!」と
言うと、ガバッと跳ね起きた。それでやっとSさんの家へ到着できた。
奥さんは起きて待っていた。
Sさんは家に着くと布団に寝かされてまたいびきをかいて寝はじめた。
奥さんが「有馬さん飲みましょう」と言ってくれたので、寝てる旦那を横にして、奥さんと
差し向かいでビールを飲むことになった。
大変お世話になりました。ありがとうございました。
今Sさんと奥さんはどうしていらっしゃるのでしょうか?お元気でしょうか?
コメントする