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会社生活(56). CPU水をかぶる

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1973年の正月の仕事始めだったと思う。
K社でコンピューター・ルームの電源をいつもの年と同じようにあげた。
電源をあげると同時にCPUの真上のダクトからバケツ3杯くらいの水が流れ出てきた。
当然コンピューターは使用できない。問題はどうして復旧するかだった。
客先管理者、IBMから技術部長、CE、SE、営業の私がおおよそ1日鳩首協議した。
新しいコンピューターをインストールするのが早いか、それとも乾かした方が早いか、
それらのリスクは?
その間に私は技術担当役員に顔があったので窮状を訴えた。この役員、千鳥町事業所
にほぼ同じコンピューターがあるから持っていってよいと言ってくれたので、運送の手配
をし客先コンピューター・ルームの前に新品のコンピューターを1セット置きながら鳩首
協議した。
結論は、乾かした方が早くて安全ということになった。客先のシステム管理部員は自宅
から物置にしまっていた扇風機やら毛布を持ってきた。一方客先ではCPUに熱い光を
当てるための機会を手配した。それから3日3晩光を当てながら、扇風機で風を送り乾燥
した。コンピューターがやっと復旧したのはほぼ1週間後だった。
コンピューターには銅版を使用しており、銅板が水をかぶると緑青がでてトラブルの原因
になるということで、客先では新しいコンピューターの導入を検討、丁度IBM 3031が
発表されたので発注された。
この復旧にかかった費用は技術所の予算1年分に相当した。IBMのM技術所長はかん
かんになって私に怒りをぶちまけた。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
お世話になりありがとうございました。

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