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会社生活(53). リアルとバーチュアル・メモリー

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今から34~5年前は、メモリーも磁気ディスク装置も価格が高かった。
当時のシステムは、リアルの主記憶域(リアル)が256KBしかなくても、プログラマーは
たとえば1MBの仮想記憶域(バーチュアル)を想定してプログラムを書くことができた。
この仮想記憶域を4~5の区画に分けてプログラムはそのいずれかの区画で
動くしかけになっていた。人には4~5のプログラムが同時に動いているように見えた。
K社のN部長は東大卒ですばらしく頭のよい人で、「リアルとバーチュアルの比はコンピュ
ーターのパフォーマンスには関係ないと日頃言っておられた。
しかし、販売物流オンライン・システムが動くようになるとシステム・ダウンの回数が激増
した。
よくよく調べてみると、リアルとバーチュアルの比が大きくなると磁気ディスク装置への
アクセスが大きくなる。磁気ディスク装置へのアクセスが大きくなると、それだけエラー
を拾う回数が増える。当時K社ではC社の磁気ディスク装置を使用しており、微妙な
ところでIBMのCPUとのインタフェースが違っているのもシステム・ダウンの原因に
なったようだ。
K社のN部長はシステムはマージャンでいえば国士無双(こくしむそう)が良いといい、
私は清一色(ちんいいそう)がよいといっていた。
私の清一色が勝って、まもなく磁気ディスク装置はC社からIBMに替わった。
そして主記憶域も増設することになった。

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