会社生活(45). ローテーション

私が勤務していた当時日本IBMでは、一つの仕事を担当する期間は大体3年
が目安になっていた。
私は全U協の事務局を担当して既に5年を過ぎていた。
その間上司は飯田課長、渡邉課長、石黒部長と上の人は変わるのに、私は
ローテーションの対象にならず取り残されていた。
一つ仕事を長期に担当すると仕事の勘どころを会得して楽にはなるが、挑戦
する気がだんだんなくなってくる。
直接の上司に言っても埒が明かない。
そこで私のハイヤリング・マネジャー(採用したマネジャー)である取締役営業
本部長の向野圭蔵さんに相談に行った。
朝7時半に六本木の本社へ来い、とのこと。
部屋に入ると向野さんはすでに書類に目をとおしておりポコン、ポコンと承認の
デート印を押している。
用件を話したら、「営業をやるつもりはないか?」とのこと。
そこで「やらしてください」と返事した。
向野さん「すでに来年1月1日の人事は決定しているので、来年の3月まで待て。
4月から所属を変えるから。」とのこと。
私「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
話はわずか5分くらいで終了した。
これがIBMのメインストリームである汎用コンピューター部門の営業になる入り口に
なった。確か28歳の時と記憶している。
この向野さんの配慮がなければ今日の私はない。
向野さん、ありがとうございました。心から感謝しています。
惜しくも昨年向野さんは亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
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