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子供時代(38). 旅回りの芝居

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私が小学生のころには我が岡山の田舎町にも旅回りの芝居がやってきた。
芝居小屋は原っぱにわらで編んだ莚(むしろ)で囲われ、簡易に作られる。
にわか作りの芝居小屋に入ると、莚がしかれておりその莚の上に座って芝居
見物する。直接莚にすわると足が痛いから家から座布団(ざぶとん)持参する。
見物料は10円か20円だったような気がするが確かではない。
出し物は3~4日連続物である。初日に芝居小屋に入ると大体終わりの日まで
見物することになる。
今でも記憶に残っているのは、鬼婆(おにばば)が出刃包丁で人殺しする出し物
があり、子供心に怖い思いをした。
田舎の便所(トイレ)には小さな豆球の電球しかついていないので薄暗く、夜など
芝居を思い出して怖くて便所へ行けなかった。

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