会社生活(40). 上司の添削

上司が飯田課長から渡邉 覓 (わたなべ もとむ)さん(通称ナベさん)に替わった。
渡邉さんは、1964年の東京オリンピックの時に報道課長を務めた人で、なかなか
の自信家であったが、文章のうまさには敬服した。
社内レター、お客様の名前で出す書簡を私が書いて提出すると、真っ赤赤に添削して
くれた。たしかそんなことが1年くらい続いた。
来る日も来る日もレターは真っ赤赤で気分はよくなかったが、何とか赤がはいらない
レターを書くよう努力、1年くらいしたらかなり赤が少なくなった。
一度など、ソニーの井深さんに全U協の論文審査委員長になっていただき、そのスピ
ーチの原稿を書くことになった。井深さんの三田マンションのご自宅に伺い、応接まで
渡邉さん口述、有馬筆記したこともある。
昔は今のようなパソコンの時代と違い、赤字で直されると、書き直さなければならない。
大変な作業なのだが、考えながら書き直すので、教育効果は高かったと思う。
今考えるとありがたいことだ。渡邉さん、ありがとうございました。
お返しに自分が若い人に添削などするチャンスがればお役に立ちたいと思う。
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