会社生活(24). 飲み屋

アパートへ帰っても別にすることがないので、大抵飲み屋へ寄ることになる。
木暮君、や内田君とよく寄ったのは、曽根崎の小さな飲み屋。
串揚げやキャベツにソースをつけて食べた。他に何を食べたか記憶がない。
アルコールは大抵ビールで、大瓶3~4本くらい飲んだ。私は若い頃は酒が
強くて晩飯はビールだった。
ある時林係長が行こうというので、梅田の近くのクラブへ行った。林さんは
馴染みの香取というホステスを呼んだ。なかなかの美人で驚いた。
やるじゃん、と思ったが、私は人の馴染みに手を出すほどもてないわけでは
なかった。
大学のクラスメートに質屋の息子で宇留賀公康という悪がいたが、こいつ
慶應高校のころから女遊びをしていた。宇留賀は、親父から素人には手を
出すな、金をやるから、金で遊んで来いと言われていたそうだ。
それを見習って、私も金でしか遊ばなかった。
一度宇留賀に誘われて旗の台の宇留賀の家へ行ったが、頑丈なコンクリ
ートの塀で防御したお城のような質屋だった。
宇留賀は体は小さいが親分肌のいい男だった。
かなり前になくなって、クラス会には奥さんが出席している。
友の冥福を祈る。
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