会社生活(22). 恐妻家の課長

ある時瀬尾課長にご馳走になって、今晩は我が家に泊まれと言ってくれ、茨木の
団地へタクシーで向かった。
走り出した時から瀬尾さんはずっと寝入ってしまって、団地に着いて起こしても一向に
起きる気配がない。私は瀬尾さんの住所を知らなかったのではたと困った。
いいことを思い出した。彼が恐妻家だという噂を聞いていたのだ。
そこで、「瀬尾さんお宅に着きましたよ。奥さんが呼んでますよ。」と言ってみた。
課長ガバと起き上がった。やった。うまくいった。
瀬尾課長のお宅へ上がると、瀬尾さんは一目散に布団の中へ直行、再び寝入った。
私は瀬尾さんの枕元で、奥さんと差し向かいで一杯ご馳走になってからやすませて
いただいた。瀬尾さんも江戸っ子だが、奥さんも気風のよい江戸っ子で話がはずんだ。
瀬尾さんご夫妻にはお世話になりました。ありがとうございました。
お元気でお過ごしでしょうか?
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