子供時代(20).鉄工所と馬車

日比小学校は、子供の足で、家から歩いて15分くらいのところにあった。
学校の行き帰りには、鉄工所があって鉄を削るのにものめずらしく見入ったり、馬車の縦
に長い荷台の最後部にぶら下がったり、山道を通ってヤマイチゴを取って食べたりとおも
しろいことが山ほどあった。しかし、魚屋の小僧としては道草を食っているわけには行かない。
帰れば、魚の配達、掃除、子守などが待っている。
同級生の中には山へ山犬を取りに行ったものもいた。
私の家は男ばかり5人兄弟だが、その頃はどこの家にもたいてい4~5人の子供がいた。
多い家では8~10人くらいの子供がいた。兄弟の数が少なければもっと取り分が多いの
にと思ったこともある。そのためか我が家では子供は娘が2人だけである。
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