子供時代(16).赤飯とリンゴ

子供時代の好物は、赤飯とリンゴだった。
赤飯は今でも好きだが、好物というほどのものではない。リンゴは今は好きでも
嫌いでもない。人間の嗜好は、人間が変わるのと同じように、変わる。
赤飯はお祝い事がある時くらいしか食べられなかった。餅とはまた違った食感が
あり、小豆(あずき)に染まったあの赤い色がなんとも言えず気に入っている。
ひよっとするとリンゴが好きだったのも、赤い色に魅せられていたのかもしれない。
そう言えば色の中では私は赤が好きだ。
赤も幅広く、なかなか好きな赤の色に会えない。
私が社会に出て3~4年経った頃、大阪から福岡まで飛行機で出張した。
タラップから下りて歩いていると、サングラスをかけて、真っ赤なコートを着た女性
が前を歩いて行くではないか。同行した課長からあれが中尾ミエさんと聞いて驚
いたことを覚えている。
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