大学時代(18).英語の先生

大学の1年生の時には毎週英語の時間があって森田先生がやってくる。
この先生、私が宿題をしていかない迷惑をかえりみず、しゅっちゅう私の席へ来て、
君遠山君の兄弟か親戚なのかと聞く。どうやら私がダークダックスの遠山さんに似
ているらしく、森田先生は遠山さんを教えたことがあるとのこと。よく聞いていると、
自慢してるみたいだった。遠山さんには申し訳ないが、光栄だが、迷惑でもあった。
クラスに武藤兵吉(=石坂浩二)というのがいて、頻繁に宿題の答えを私に聞きにき
た。彼は1年生は私と同じ法学部だったが、演劇に打ち込むために、2年生から転部、
文学部へ行った。この男私と違って田園調布のおぼっちゃんでよく学校を欠席してい
た。卒業して10年くらい経って六本木のクラブで遭遇した時、私のことは記憶にない
、どなたでしょうと言った。よほど頭の悪いやつか、たかられると思ったか、どちらか
だろうが、どちらにしても見下げた男に成り果てたものである。
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