母の偉大さ(2).母の教え

母は小さいときから日本舞踊や三味線をしこまれた。
私が高校生、大学生のころはよく踊りに行っていた。
息子が言うのもなんだが、母は若いときは絶世とまでは言わないが、すごい美人だった。
私は母が19歳の時の子供で、私が16~17才のころなど二人で歩いていると、兄弟に
間違えられた。
母の私に対する教育は、高等なことは何もないが、人間として大切なことを教えてくれた
と今になって感謝している。
1.他人のふり見て我がふりなおせ。
2.稔るほど頭をたれる稲穂かな。
3.他人に好かれる人になりなさい。
などだが、これらにもまして強烈な印象を受けたことがある。
それは、筋の通らないこと、人の道にはずれたことをするな、ということだった。
こちらが筋の通らないことをすると、1ヶ月でも口をきいてくれない。
一度など1ヶ月以上も母が話し相手にしてくれず、小遣いがもらえず大変窮したことがある。
厳しい反面、すごく涙もろく、困った人がいると自分の貧乏をかえりみず面倒をみるやさしい
人だった。母は女の子が欲しくて5人も子供を生んだが、生まれるたびに男で、男ばかりの
5人兄弟になってしまった。母はさぞかしさびしかったことであろう。
そのせいか我々兄弟の嫁さん達は、世間の嫁と姑ではなく、姑が読めに尽くした。
母は私には、勉強するなと言ったことはあるが、勉強しろとは一度も言われたことがなかった。
勉強よりも人間何が大切かを教えてくれたと改めて感謝する今日この頃である。
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