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子供時代(9).岡山・玉野の正月料理

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私の育った岡山の家では、煮しめ、雑煮、ブリの刺身、塩ブリの焼き物が出た。
今から50数年前には勿論養殖のブリなどなく、全て天然だった。
日本海でとれた大きな丸々と太った脂ののったブリが正月前には沢山来た。
沢山のブリを見ていると何か豊かな気持ちになったものだ。
その頃は岡山の玉野では、マグロを食べる人はあまり多くはなかった。
正月の刺身と言えばほとんどブリだった。
ブリ以外では、朝鮮海峡でとれた丸まると太ったサバがよく来た。
サバは3枚におろして、片身を昆布でサンドイッチ状にはさみ、氷砂糖をいれて
酢でしめて酒の肴にした。これがまた子供が食べても格別おいしかった。
母から岡山では雑煮に塩ブリを入れると聞いていたが、何故か我が家では塩
ブリは入れなかった。
我が家の雑煮は、カツブシでだしをとり、アナゴの焼いたものと、ほうれん草を
入れたものが出た。勿論お餅が入っている。
この雑煮は私のお気に入りで、私は結婚してからも岡山からアナゴを送っても
らい未だにこの雑煮を食べている。今年もおいしくいただきました。
そう、餅といえば思い出します。
私が中学生、高校生の頃は私と母の2人で毎年餅をついた。
家には、石臼と杵とハンボーがあり、私がつき、母が杵とりをして、最高2人で
12臼ついた記憶がある。
餅をつくだけでも大変だが、餅の原料であるもち米を洗って水に漬けておかな
ければならない。そして臼が冷えないように、ついている間ももち米を蒸してい
ます。段取りも大事。

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