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子供時代(3).海釣り

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今から50数年前私がまだ小学生のころ父に連れられて魚市場の前へ何回も釣りに
連れていってもらった。
そのころは魚市場の前には黒鯛(チヌ)の小さいのが群れをなして泳いでいた。
父は竿を使用しないで、糸の先におもりをつけて10メートルか15メートル投げて釣っ
ていた。
私はというと、釣具屋でゴンボザオ(竹の枝を打ち払っただけの竿)と糸、はりを買っ
て、餌は自分で海岸の石がゴロゴロしているところへゴカイを掘りにいっていた。

ある時海タナゴが釣れて、焼いてたべるのにハラワタを出したら、子供のタナゴが出
てきた。魚の子は、白子かマコで卵だとばかり思っていたが、それをみてはじめて魚
の形をした子を持つものもいるということを知った。

釣り場へ行く途中に家の近所の肉屋の簡易屠殺場があって、一度ブタを屠殺してい
るところを通りかかったことがる。
屠殺場の中は見えないが、しくじったらしくブタがギューギューと断末魔の叫び声を
あげていた。それを聞いてすごいショックだった。
今になって考えると、動物の命をいただいて生きている点では、人間もライオンやトラ
と同じだ。自分で殺すか否かを別にすると。
人間は動物から進化した存在になれるのだろうか、それとも未来永劫動物のままな
のだろうか?

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2011年10月

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